かたは塾ブログ

ご家庭で過ごす不登校のお子様、保護者の方向けです

【不登校初期】「なぜ、学校に行かないの」

※この記事は、不登校のお子様と過ごす大人の方に向けて書いています※

 

 

全国的には涼しい地域の長野県ですが、ここ数日は、日差しが強くて暑〜い日が続いています。

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朝、夕はまあまあ涼しいんですけどね…

 

今日は、タイトルにもある

不登校初期の、「なぜ、学校に行かないの」という問いかけ

について考えてみようと思います。

 

 

かたは塾では、お子様本人から「聞いてほしい」「一緒に理由を考えたい」と発声がない限り、「なぜ、学校に行かないの」とたずねることはしません。

 

それはなぜか。

 

【理由1】本人にも、なぜだか分からない場合が多い  

 

特に最近の傾向として

 

学校が合わない、お友達とケンカをした、先生と合わない、勉強についていけない、風邪で数日休んだら行きにくくなった…

 

など、はっきりと理由を自分で分かっていて、周りに言葉で伝えられるケースは非常にまれです。自分自身でも理由が分からない場合、色々な理由が複合的にからみ合っていて一言で言えない場合、聞かれても答えに困ってしまい、とりあえずその場しのぎの理由を考えたり、「周りと同じことができない自分はだめだ」とさらに悩んでしまうことになります。

 

 

【理由2】なぜ、という言葉には否定のニュアンスがある 

 

昔、何かで読んだのですが(どこで読んだか思い出せずにすみません…)、筆者の文章の中に、とても共感できる言葉がありました(以下、青字の部分)。

 

人は、その状況を良くないと思う時に、「なぜ、○○ではないのか、○○しないのか」という問いかけが出る

 

たしかに、毎日学校に行っている子どもに、「なぜ毎日学校に行っているの?」とは聞かないですよね。

 

「なぜ学校に行かないの?」という問いかけは、少なからず、本人にとって学校に行っていないことを(行っていない自分自身を)否定されていると感じさせてしまうと思います。

 

 

【最後に】理由探しより、おすすめは日々を充実させること 

 

たとえ周りに「なぜ?」と聞かれなくても、それでも本人は、「なぜだろう?」と考えてしまうことが多いようです。

 

本人が、少し煮詰まってきているなあ…と感じたら、「なぜ?」を一度横に置いて、少し違うことに目を向けられるように促してみましょう。

 

ゆっくりお茶を飲みながら話をしたり、お出かけをしたり(最近はコロナ対策でなかなか難しいですが…)、映画、読書、家庭菜園…好きで、興味の持てることであれば何でも良いと思います。

 

学校に行く・行かないも含め、じっくり考えることは時に必要ですが、まずは本人が元気に、日々の生活を楽しめることが一番です。